関ケ原合戦―家康の戦略と幕藩体制 (講談社選書メチエ)



関ケ原合戦―家康の戦略と幕藩体制 (講談社選書メチエ)
関ケ原合戦―家康の戦略と幕藩体制 (講談社選書メチエ)

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家康軍と秀忠軍の質的差異

著者は、軍集団を構成する武将を調べることで、家康軍と秀忠軍との間には、決定的な質的差があったことを主張する。万石以上の知行を持つ武将しか「備」は編成できないので、雑兵集団がいくらいても、攻撃的戦力にはならない。家康軍は、決して攻撃には使えない集団でしかなかったのである。このことが、戦場における、家康軍の不可解な行動を説明する。3万も兵力があっても、防御にしか使えないのだから、攻撃は豊臣系武将に期待するしかなかった。それが小早川の裏切りを待った理由だった。
秀忠遅参の政治的意義

小早川の裏切りが関が原の勝敗を分けたと類書に書かれています。しかし関が原当日に家康の周りには直属軍3万がおり、それを戦場に投入すれば小早川の裏切りを待たずとも勝敗を決定的にすることができるのに・・・・・という疑問を以前から持っていました。その理由は本書によって、秀忠遅参の意義とともに明確に理解できます。



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